カシオ計算機協力のもと、毎月、トレンドや季節、予算などといったテーマ別に“G-SHOCK(ジーショック)”の人気モデルBEST5を紹介する【月刊G-SHOCK】。
15回目となる今回は、ワンランク上のG-SHOCKとして人気を集めるMR-GとMT-Gの人気ランキングを紹介したい。
従来と一線を画した高級モデル
MT-G & MR-Gの人気ベスト5を発表!
高度で先進的な機能と、ちょっとやそっとでは壊れないタフネス構造。それらを兼ね備えながらリーズナブルというのがG-SHOCKの基本コンセプトだが、このところ時計業界全体のトレンドが高級化路線に傾いていることもあり、G-SHOCKの売れ筋価格帯もかつてより少しアップしている。特に最近は素材やデザインに工夫を凝らし、従来のモデルと一線を画した高級モデルの動きが良い。
G-SHOCKの最高額モデルといえば、2019年にリリースされたオール金無垢のG-D5000-9JRが有名だ。外装に18金を使ったこともあり価格は770万円と桁外れで、35本限定というレアモデルだったが予約段階で即完売した。これは特殊なコンセプトモデルではあったが、ハイエンド仕様のG-SHOCKに強い需要があることをあらためて知らしめたのである。実際にG-SHOCKのラインナップには、機械式時計にも引けを取らない数十万円クラスのモデルがずらりと揃っており注目度は高い。
G-SHOCKの高級ラインとしては、96年スタートのMR-G、99年スタートのMT-Gなどがよく知られている。G-SHOCKのタフな設計に興味があっても、年齢やファッション志向などでストリート感が強く若々しいデザインが使いづらいという人は少なくない。特に90年代のG-SHOCKブームのときに時計に目覚めた世代はもはや40代になり、昔のままのカジュアルなG-SHOCKをそのまま使うのには抵抗があるという声も少なくない。G-SHOCK本来の機能性やタフネスさはそのままに、外装に高級素材を使いデザインもぐっと大人っぽくしたMR-GやMT-Gは、そうした大人のユーザー層から高い人気を集めている。
高級感があるだけにビジネスシーンでも使えそうなモデルが多く、往年のG-SHOCKファンからの注目も熱いようだ。10万円台~数十万円の高価格帯といえど、ビジネスからアクティヴィティまであらゆるシチュエーションに対応できるスタイリングはむしろコストパフォーマンスが良く、ちょっと奮発してみてもいいのではないだろうか。
人気BEST 1
MRG-G1000B-1A4JR
GPSハイブリッド電波ソーラーを搭載したMRG-B1000をベースに、配色の妙で大人っぽい雰囲気を演出した“MR-G”の人気モデル。戦国武将の“赤備え”をイメージしており、漆黒のチタンケースにベゼルの色埋め部、都市コード、文字板などにビビッドな赤を指し色としてあしらっている。リューズやインデックスなどに使われているゴールドも豪華な雰囲気だ。外装には二重硬化処理、ザラツ研磨など、メイドインジャパンならではの加工技術が生かされている。
人気BEST 2
MTG-B2000BD-1A4JF
一体構造のカーボンモノコックケースにモジュールを収めつつ、アウターケースとして全体をメタルパーツで覆ったことで、メタルコア+カーボンコアの“デュアルコアガード構造”を採用したMT-G。カーボンの高級感あるケースにエッジの立ったメタルベゼルがスポーティブな雰囲気を強調している。耐衝撃性に優れ、高気密性を確保しながら、素材使いの妙で軽量化を実現した点も評価できる。メタルブレスにファインレジンパーツを組み合わせたコンポジットブレスや、Bluetooth標準電波機能など、全体に高級モデルにふさわしいスペックを誇る。
人気BEST 3
MTG-B1000XBD-1AJF
センターケースにカーボンファイバー強化樹脂を用い、軽量化と耐衝撃性を実現したMT-G初のミドルサイズモデル。メタルケースにはIP処理を施し黒の高級感を強調しつつ、ベゼルは複数のカーボンシートとグラスファイバーを積層し折り目模様を入れた複雑なスタイリングを採用。差し色の赤も効いており、ラグジュアリースポーツの雰囲気を強く漂わせている。この抑えたルックスに加えて、G-SHOCKとしてはサイズ感も程良いためスーツなどに合わせても違和感がない。
人気BEST 4
MTG-B2000D-1AJF
カーボンモノコックケースをメタルパーツで覆ったデュアルコアガード構造を採用し、メタルの光沢感を全面に生かしたモデル。外装のメタルパーツにはミラー仕上げを施し、サイドボタンもガードレス構造としている。またベゼルがケースと別体なので立体感があり、シャープな印象を与える。ステンレススチールのシルバーはミラー仕上げなので光沢感があり、シンプルなカラーリングゆえにビジネスシーンで活躍してくれそうだ。
人気BEST 5
MTG-B1000BD-1AJF
センターケースにカーボンファイバー強化樹脂を採用して耐衝撃性を高め、外装のメタルパーツにIP処理を施したことで摩耗にも強く仕上げられたMT-G。バンドを接続するカン足とパイプを一体にし、モジュールを保護するコアガード構造を採用。さらにザラツ研磨でメタルパーツの斜面をミラー加工しつつ、ヘアラインなど随所に職人技が光る繊細な仕上げが施されている。機能的にもスマホと連動するBluetooth標準電波対応で実用性が高いモデルだ。
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